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YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO で「4日目の人」になりました

YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO のために北海道遠征し、「4日目の人」と称えられて帰ってきた旅の記録です。技術成分はゼロに近くなってますので、そういうのを期待される方は、公式の関連エントリまとめへどうぞ。
【随時更新中】YAPC::Hokkaido 2016 関連エントリまとめ - YAPC::Japan 運営ブログ
私が聞くことのできたトークについては、別のブログに書けたら書くつもりです。

はじめに

YAPC (やぷしー) というのは、Yet Another Perl Conference の略で、Perl というプログラミング言語に関わる人たちのためのお祭りです。
ざっくり説明すると、その界隈のすごい方々の発表を生で聞けて、場合によっては、国内外のハッカーや知人と交流できたりできなかったり、そのあたりでは売ってないようなノベルティをもらえたりします。

みなさんご存じかもしれませんが、こういった感じの素晴らしいイベントは毎日のようにどこかで開催されています。しかし、Perl 関連のイベントで最大規模のものといえば YAPC なのです。ゆえに、Perl または Perl コミュニティが好きな人にとっては、「YAPC = 事情が許すなら是非とも行きたいイベント」であることが多いです。
参加効果としては、ユーザーやエンジニアを幸せにするテクノロジーや思想に出会える / IT の最新の動向を肌で感じられる / 各種モチベーションが上がる / その界隈の人たちと横繋がりを持てる・深められる ... 等々の良いことがあります。これらは、直接的/間接的に、参加者の会社や家庭に恩恵をもたらします。

そういうわけで、身近に YAPC に行きたがっている人がいれば、ぜひ応援または支援してあげてください。現時点でオープンになっている来年の開催予定は、下記の2回です。

2回とも素晴らしいイベントになる見込みが高いので、できれば両方とも行かせてあげてください。分かりましたか、我が○○よ。

欠航と YAPC

さて、今年の YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO は 12月09日(金) と12月10日(土) の 2日間に渡って札幌市で開催されたのですが、広く報道された通り、12月09日(金)からの大雪の影響により、札幌にほど近い新千歳空港では飛行機の欠航が相次ぎました。

毎日新聞発表の新千歳空港の欠航数と合わせて、YAPC 参加者たちの動きをふんわりと表にまとめます。

日付 欠航数 YAPC 道外からの参加者の動き
12月09日(金) 60便 0日目 前夜祭 この日来る人が多かった (来れない人もいた)
12月10日(土) 249便 1日目 当日 この日帰ろうとする人もいた
12月11日(日) 183便 2日目 この日帰ろうとする人が多かった
12月12日(月) 10便 3日目 みんな帰っていった
12月13日(火) 58便 4日目 最後の1人 (?) が帰った

記事によれば、新千歳空港では過去5年間、12月の欠航数が500便を超えたことはないそうですが、今年は12月09日(金)からのたった4日間の欠航数合計が 502便。ちょうど YAPC にぶち当たるように、想定しづらい規模で交通が麻痺したということで、消耗された方も多かったのではないかと思います。大変おつかれさまでした。

「4日目の人」になった件

上述の通り、道外からの参加者たちは YAPC 3日目にはどうにかして帰って行ったため、4日目の参加を表明した私は「4日目の人」と称えられることとなりました。

この方をはじめ、何人かの方から暖かい声援もいただきました。

おかげさまで最長滞在争いは圧勝したようです。ありがとうございました!

なぜ4日も居たのか

一言でいえば「カニのため」。二言でいうなら「カニと観光のため」です。
もともとは私も 12月11日(日)、つまり YAPC 2日目 に帰るつもりでいました。実際、飛行機に乗り込みもしたのですが、除雪作業と安全確認のためなかなか出発でない状況が続き、結局、約1時間後に機内アナウンスで欠航を知らされました。
となれば、周りの乗客は全員ライバル。彼らに先んじて代わりの便と当日の宿を確保しなければいけません。*1
すぐ頭に浮かんだのは、「翌日の飛行機のチケットと、今夜確実に必要になる宿とだったら、どっちを優先すべきか」という問題です。ふつうは天気予報等を考慮して前者なのでしょうが、私はお土産用の毛ガニを所持していたため、宿の予約を優先しました。
結果、宿は確保できたものの、翌日のフライト予約はタッチの差で間に合わず、2延泊が決まりました。

ちなみに、どうにかして3日目に帰る、そのために陸路を使う / キャンセル待ちを狙う/ 別の空港から飛ぶ、等の方法も思いつきはしましたが、実際に比較したのは以下の可能性です。

  1. 3日目に1日がかりで帰宅に成功するが、宿のキャンセル料100%を払う
  2. 3日目も帰宅に失敗して、1日棒に振るが、夜は宿でゆっくり休み、4日目に帰宅する (仕事を2日休む)
  3. 3日目も帰宅に失敗して、1日棒に振った上に宿無しになり、空港泊デビューして4日目に帰宅する (仕事を2日休む)
  4. 3日目は普通にリモート勤務して、夜は宿でゆっくり休み、4日目に札幌を観光して悠々と帰る

どう考えても最後のが一番楽で楽しいよね! というわけで、4日目参加が確定したのでした。

心配してくださった方々、しょうもない理由ですみません。しかし、その分しっかり楽しんでまいりましたので、平にご容赦くださいませ。

日記

以下は個人的な日記です。ここまでも長いですが、ここからも長いので、お好みでどうぞ。

12月09日(金) / YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO 前夜祭

雪の影響で飛行機が遅延。定刻より 55分遅れで離陸し、1時間25分遅れで着陸しました。
すすきの駅近くのショッピングモール「NORBESA」内にある「MIRAI.ST cafe & kitchen」で前夜祭に参加。トーク5本の後は懇親タイムでした。

12月10日(土) / YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO 当日

朝起きたら見たこともないほどたくさんの雪が積もっていました。「楽に歩くために除雪済みのルートを探す」という知恵が無かったため、素直に Google マップのおすすめに従い、ふわふわの雪に膝下まで埋まりながら会場へ。

YAPC当日は、開始から終了まですごい方々のお話ばかりで、全体的に Perl 濃度も高くて、最高でした。
トークの合間に、お世話になった方に再会して御礼かたがた近況報告できたり、吹雪の中でコメダが繁盛している様子をウォッチできたりしたのも良かったです。

懇親会は、北二条の BUDDY BUDDY で。これは!と思うモジュールの作者様のお話を聴けたり、懐かしい人や若者とお話しできたりして、こちらも感慨深かったです。
そして二次会は、@xtetsujiさん、@kazu_hiramatsuさん、@hakata_oyuki さんと。Yet Another 人間界という感じで、おそらく一生の思い出になりました。

書いていて、本当に一日のうちに起きた出来事だったのかと思うほど、密度の濃い一日でした。

12月11日(日) / YAPC 2日目

快速エアポートで空港へ。車内に居合わせた人たちと情報交換し、帰りたい日にさくっと帰れたらラッキーな状況だということを知りました。

新千歳でお土産を買い込んで、搭乗口前へ。14時ちょっと前に、出発時刻を 13:35 から 16:10 に変更するというアナウンスがありました。結局、16時半ごろに乗り込んだのですが、約1時間後に前述の欠航アナウンス。
すでに満腹だったので、北海道土産として買い込んだカニをどうするかで途方に暮れそうになりましたが、気を取り直して宿と飛行機を予約し、会社に帰宅用の有給休暇を申請。
席を立つと、通路の前方に、キャリーバッグを手に狭い通路を急ぐ若者の姿がありました。
「ゆっくりでいいですよ」と声をかけると、心無しかほっとしたような表情。
「お一人ですか?」
「宿は決まっていますか? それは急がないとまずいですね。よかったら予約しましょうか?」
「せっかくなので宿でいっしょにカニを食べませんか?」
結果的に一人旅の心細さにつけこむような形で、じわじわと間合いを詰めるようにして、カニ要員を確保。道々話しているうちに、お互いのボツ土産 (カニとイクラ) を持ち寄って宿で酒盛りしようという話がまとまりました。

が、しかし、この若者が非常に人を惹きつける感じの人物で、途中から食べ物そっちのけで話し込んでしまい、解散時のテーブルにはたいして減っていないカニ・イクラに加えて、焼きうどんとご飯とスイーツが残りました。まさか捨てるわけにもいかないので、一人でやっつけて就寝。身も心も本当にお腹いっぱいになる一日でした。

12月12日(月) / YAPC 3日目

10時頃に起き、客室の配線の都合でベッドの上から出勤。ティータイムあたりからシェアオフィス クロッカスさんにお世話になり、午後の仕事。
計7時間ほど勤務したところで、宿に戻って残りの仕事をするために移動開始...するはずが、時計台やさっぽろテレビ塔の輝きに吸い寄せられて早退。




良かったです、夜の札幌も。カップル向けのスポットかと思っていましたが、ぼっちでも童心に返って楽しむことができました。

12月13日(火) / YAPC 4日目

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北海道庁へ寄ってから、札幌市中央卸売市場へ。


ここまで来てやっと北海道の魚介類が美味しいと言われることに納得。帆立と鮭が未体験ゾーンの美味しさでした。

その後のタクシーで海鮮丼が美味しかった感動を告げると、運転手さんからこんな話をしてもらえました。
「私は毎年いくらを漬けるんです。スーパーで卵が安いときを狙って、コーヒーのこんな大きな瓶に何本かね。親戚が土浦にいるので毎年贈るんですよ。ええ、それはもう喜ばれますとも。でもお礼はアジの開きでいいんです。アジの開きなんかで、ってみなさんおっしゃいますけど、アジがいいんです。北海道にもアジはありますが美味しくないんですよ、バサバサで。道外のホッケが美味しくない、道内のホッケはぜんぜん違うってみなさん喜ばれるのと同じです。えーっお客さん、まだホッケを召し上がってないんですか!ぜひ試してください。本当に違うんですよ」
搭乗時刻が迫っていたため、なんてこったい!という気持ちを抱えたまま機上の人となり、定刻ちょい過ぎに中部国際空港へ到着したのでした。

以上、長い旅でしたが、ホッケ以外は思う存分楽しんできました。


観光グルメうんぬんを抜きにしても、今年の YAPC は私にとっては本当に最高の YAPC でした。「これが本当に Perl のカンファレンスなのか」と思うような技術イベントではなく、Perl が好きで YAPC に参加する人たちの気持ちにしっかりと応えてくれるような内容だったのが何よりも嬉しかったです。
運営・スポンサー・発表者の皆々様、ありがとうございました!

*1:2日目の宿は念のため確保しておいたのですが、搭乗できると分かった段階で油断してキャンセルしてしまったのでした